恋するキモチ
「話、…しようか」
松先の手を握った右手が俺の肩を叩く。

俺は七瀬先生に背中を押されて、階段を上がり、部屋に入った。


「お茶でいいよね」
あくまでも七瀬先生の声は明るくて、まるで今までのことはなんだったのか、分からなくなる。

テーブルには二人分のカップがそのままにしてあって、それを七瀬先生は急いで片付けてる。


二人で
ここに
いたんだよな


思わず、俺は部屋の中を見回してしまった。
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