恋するキモチ
「ごめん、篤朗。今日部活遅れる」
「どうしたんだよ」
放課後、教室に顔を出した篤朗に一言謝る。

「今度明梨と遊びに行くんだよ。で、計画たてたいって言うもんだから。すぐ終わるって。すぐ行くから」
「ほーい」
篤朗はスポーツバッグを肩に提げた。

「あっ、篤朗も一緒に行くか?」
「はあ?お前ら二人で行く計画なんだろ?」

「そうだけど…」
「じゃ、行かない」

二人でって強調するなって。


確かに、明梨と二人っきりでどこかに行くのは初めてだったな。

うんうん。

変に納得する俺。

< 166 / 267 >

この作品をシェア

pagetop