恋するキモチ
「徹平」
「…ども」
ちょっと気まずそうな顔。

「あのさ、昨日のことなんだけど…」
「大丈夫です。俺全部分かってますから。じゃっ」

松先に言われなくても、昨日のことは分かってる。

七瀬先生の涙が俺に教えてくれたから。


あの二人には
何も無かった。


松先も
七瀬先生も
俺の好きなままの
二人だった。

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