恋するキモチ
「…そっか。辛かったね」
真未は泣いているわたしの頭をなでる。

「明梨がそう決めたなら、そうすればいいよ。徹平くんの恋、応援できる?」
…やっぱり、できない
真未の言葉に首を振る。

「できないよね」
…うん。
うなずくわたし。


「たしかにね、徹平くんのこと応援するのって、それも愛だと思うよ。でも、それじゃ、明梨が死んじゃうよ…」

「でも、好きな人がいる相手を好きでいるって辛いよね。アタシ、明梨が辛い思いしてるの見ていられないし」

真未も答えを出せないみたいだった。


真未まで巻き込んで、
ごめんね。
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