恋するキモチ
「今は、私は、先生だから、生徒であるあなたとのことは考えられない。私は講師だから、一年経ったら、先生じゃなくなる。でも、先生だからって逃げてちゃ…いけないよね」


「・・・ごめんね」

私の本音。

「わかりました」
徹平は、はっきりとそう言った。




「じゃ、今日は帰って」
七瀬は立ち上がると、玄関の扉を開けた。
その言葉にすんなりと立ち上がる徹平。



「じゃ、さよなら」
「さよなら」

徹平が階段を降りて行く。

七瀬は徹平の姿が見えなくなったのを確認して、ゆっくりと扉を閉めた。
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