恋するキモチ
「ありがとな」
「えっ…」

突然、お礼を言う徹平。


「なに、へんなの」
「いや、正直にうれしいから」


ジーン


「俺さ、明梨の家の前に越してきて、本当によかったと思ってるよ」

徹平…。

泣いてしまいそう。


徹平は何気なく言ったんだよね。


でも、
でも、私の心には、
ずっと、
ずっと、響いてるよ。


恋人なんかじゃなくていい。
こうして、徹平にそう言ってもらえるだけで
わたしは本望だよ。


アリガトウ
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