恋するキモチ
「荷物積めたか」
「はい」

遠くで、松先の車に道具を乗せてる部員たちの声が聞こえる。


「七瀬先生。徹平乗せて一緒に来てくれる?登録とか俺がしておくから。ギリでもいいから」

「わかりました。大丈夫なんですか?」

「んー、本人は走りたいみたいだから」

「はい」


俺、なんか変なもの食べた?

手を洗って、職員室に顔を出す。
誰もいない、日曜日の職員室。

いるのは、俺を待ってる七瀬先生一人だけ。
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