聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「まさか呉羽先生、本当にアイリス様のことが!?」

「えー!? ウソォ!? だとしたらすっごい萌えるんだけど!?」


 何も知らない生徒は無責任にもそんな風に盛り上がっている。


 知らないから仕方ないんだろうけど……ちょっと殺意湧くよ? ソレ。



 そんな風に思いながら、わたしは教室から出て行く。



 するとすぐに流依がわたしの元に駆けつけてくれた。


「小都子」

「流依……。いつも真っ先に来てくれるよね、有り難う」

「そんなの当たり前だ。俺はお前の婚約者なんだぞ? 守りたいと思うのは当然のことだ」


 当然だと言っておきながら、流依の頬は少し赤い。

 照れてるんだ……。



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