聖花学園~花よ咲き誇れ~2
……これって、褒めてくれてるんだよね……?
何だか、気恥ずかしいな……。
でも、嫌じゃなかった。
一人の人間として認めてもらえたような……。
そんな感じがしたから……。
「じゃ、そろそろ戻ろうか」
優姫先輩がそう言い歩き出すと、流依がさり気なくわたしの手を握ってきた。
「教室まで送る」
短くそう告げると、わたしの手を引いて歩き出す。
わたしはその手を握り返して続いた。
メニュー