聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「そうですわ! アイリス様、少々お待ちくださいませ」

 そう告げると、その子はわたしの返事を聞きもせずに自分の教室へと行ってしまった。


 そしてすぐに戻ってくる。


 その手には何か紙のようなものを持っていた。



「これ、朝に友達が隠し撮りしたものです。宜しければどうぞ」

 と、おそらく写真であろう手に持っているソレをわたしに差し出す。



 か、隠し撮りって……。

 ダメじゃない!?


 そうは思ったけど、この子自身は好意で持ってきてくれたのだからとわたしはその写真を受け取った。





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