聖花学園~花よ咲き誇れ~2
でも、それでもあの時の感覚には劣った。
あの感覚を思い出すだけで今もドキドキしてくる。
あれは、やっぱりプロに囲まれていたからなのか……。
“いい写真を撮る”
その一つのことだけがあの場を支配していた。
その一つのことだけに向かって、皆プロの仕事をしていた。
その意思の流れのようなものに、わたしも囚われ、共に流れた。
また、あの感覚を味わいたい。
無理だとは思っていても、そう切望していた。