聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「それじゃあそろそろ始めるぞ! 皆準備してくれ!」

 その言葉に、わたしは立ち上がる。


「それじゃあ先輩達、行ってきますね」


 そう告げると、先輩達は口々に励ましの言葉を送ってくれた。



 流依は、何も言ってくれないのかな?



 そう少し寂しく思いながらカメラの前に行こうと足を進めると、呼び止められる。


「小都子!」

 振り返ると、流依が近付いてきていた。


 わたしの目の前で止まり、いつかのような花の微笑みを浮かべて言った。
< 388 / 389 >

この作品をシェア

pagetop