星の海
でもこの優しい感じ、
もしかして○○くんって……。
「…ちゃん! お姉ちゃん!」
「はっ!」
飛び起きて朝の太陽に
目を細める。
「……夢か」
いや、さっきのは100%夢でしょ。
と自分ツッコミをして
もぞもぞと布団から出る。
「もーお姉ちゃん
起こすのたいへん。
昔から変わんないなあ」
とほおを膨らまして
未柑は部屋から出て行く。
「じゃああたし学校行くから」
そう言って未柑は
軽やかに出て行った。
「そっか…。月曜日」
あたしはぼさぼさ頭を
くしゃくしゃしながら
食卓に行った。
「うわ、頭ぼっさぼさ」
食卓では翼がご飯を
もりもり食べていた。