硝子の靴 ~夜帝の紅い薔薇~少女A~
その夜、

私は、
なかなか
寝付けなかった。


私は、
初めて言われた言葉だったので、
意味が、
わからなかった。


それが、どういう意味で、
彼は、私に、
どういうつもりで言ったのか、
私には、
掴めていなかった。


でも、
聞き返せなかった。


なんとなく、
雰囲気を感じ、

尋ねたら、
衝撃を受けてしまいそうで、
怖かった。


良い衝撃なのか、
どういう衝撃なのか
わからなくて、

私は、
未知の感覚に、
眠れなかった。

< 69 / 156 >

この作品をシェア

pagetop