恋へ愛へ嘘へ罪へ闇へ
まだ小さい娘は、



なんだか事情が分からない様子。



拓未君は、



少し戸惑いながらも



そんな娘の手を取り、



『お父さんの好きな人…僕、やっと分かった』



と、つぶやいていた。



人目も気にすることなく、



抱き合ったあたし達。



少しして、



冷静になった、



あたしはふと我に返る。



そして、



あなたから離れ、



周囲からの視線に、



なんだか、急に



恥ずかしくなった。
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