愛の道は生きる道
「藤ヶ丘さん、私も残ります」
「私も」

次々に、藤ヶ丘さんの意見に同調するスタッフがいる中で、

「先輩。私は、事務所を移ります」

堀田さんが、そう言った。


「・・・」


みんなの顔は不安でいっぱいで、どうしたらいいかわからないって顔だった。


もちろん、わたしも―――。



「みんな、落ち着いて、自分の道を決めましょう。今出来ることは、それしかないわ」



答えが見つからないまま、みんな事務所を後にしていった。



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