正反対恋愛【完結】
第五章 本当に好きな人
3月14日。


ホワイトデーということもあり、学校中の生徒達はお祭り騒ぎだった。


放課後になるとその盛り上がりは激しさを増す。


あたしは教室の中からそんな生徒達の様子をぼんやりと眺めていた。



義理チョコと知らずに、高価な物をお返しする男の子。


お返しを家に忘れ、彼女に怒られている男の子。


お返しする相手をキョロキョロと探している男の子。


「……銀は……大人気だね」


あたしは銀の姿を見つけるなりハァと盛大な溜息をついた。


銀は廊下で大勢の女の子達に取り囲まれていた。



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