正反対恋愛【完結】
「お前らの気持ち……すげぇ嬉しかった。ありがとな?」


「銀……」


仲間との友情を目の当たりにし、あたしは微笑みながら銀達の様子を眺めていた。


仲直りできてよかった。


でもホッと安心したのもつかの間、そんな感動の一瞬は銀の手によって壊された。


「……でも、俺は人に騙されたりハメられたりするのが大っ嫌いなんだよ」


そう言って不敵な笑みを浮かべた銀は、翔太君を含め周りを取り囲んでいた男の子達の頭に思いっきり拳骨をおみまいした。



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