想い歌
夕日が眩しい夏の帰り道

2人並んだ帰り道


だけど

隣り合う手は

『友達』の距離がある


私の胸の音にも気付かずに

こめかみから伝う
光る滴を気にもせずに

他愛ない話をして

笑い合う


本当は


手の距離を縮めて
他愛ない話をしたい

でも…

勇気がなくて

そっと

あなたから目を逸らした



道沿いに咲いている
ひまわりたち

今日はいつもより

色濃くキラキラしていて

あまりにも

その姿が眩しくて

私もひまわりたちに負けないくらい

『キラキラしていたい』

そう思ったんだ

ひまわりたちに

ちょっとだけ勇気をもらって

ちょっとだけ背中を押してもらって






『ねぇ…。
手、繋いじゃ…
ダメかな…?』
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop