君のとなり。
「まずは友達から、・・成功♪」

真奈美は2人をみてほほえんでいた。
その時、声をかけられて真奈美は振り向いた。


「えっと、田中・・明日香ちゃん呼んでもらえる??」


━・・コイツは1年4組 伊東英介!!

ビーン!!と真奈美センサーが反応した。

「・・いいよぉ。あーすかぁ!!」

真奈美が呼ぶと、明日香が席からこっちに来る。


    伊東 英介。
顔良し 頭良し 性格良し
スポーツ万能 まさに王子!!そして・・
・・明日香のもろタイプな奴・・・。
私的には祐人クンとくっついてほしいけど・・


「なに??真奈美」

「伊東クンが呼んでるよ」

「・・・えっ」

真奈美は複雑な思いで2人を見ながら
祐人の方へ行った。

「ちょっと祐人クン!いいの??」

小声で言うと、祐人はスネた顔で2人を見た。

「・・別に・・英介アイツが好きっぽいし・・」


・・・ヤセ我慢しちゃって・・・


真奈美はタメ息をついた。




「・・えっと、何か・・??」

明日香が言うと、英介は爽やかに笑った。

「あ、いきなりごめんね?これ、
 君のじゃないかなと思って」

そう言って英介が差し出したのは、
明日香が持ってきていたピンだった。

「あ!!ホントだ無いっ!
 わぁ~、ありがとう」

明日香がピンを受け取りながら言うと、
英介はニコッとほほえんだ。

「いえいえ。どーいたしまして」

「・・・!!!」

その瞬間、明日香が固まった。

「!マズイ・・・!!」

真奈美がアセって言う。



この人・・・この人・・!!!




    「・・・王子!!!!!」

       「え??」




・・私はこの時気付かずにいた。


  祐人が、私を見ていることに。



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