社長と恋



心臓がドキドキと嫌な感じに鳴っている。
ニコニコ笑うこの男を見たくない。
お互いもう好きではなかったとしても、俺にはまだ好きなのか‥とか考えてしまって苦しい。


『…秋元さん?』


山崎の声でハッとした。
山崎を見ると、俺を不思議そうに見ていた。


「…山崎行くぞ。」


フイッと目を反らして歩き出すと、後ろから二人の声が嫌でも聞こえてきた。


「じゃあ、山崎また明日な!」


『え?行かないってば~』


「待ってるからぁ!」


『はぁ~?』


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