社長と恋
――――…
ピンポン…
ガチャ…
秋元さんはしばらくあたしを見つめて静かに言った。
「………………なんだ、お前そのやる気のない格好。」
あたしはTHEジャージ。
『あたしだって一応着替えようと思ってたけど、秋元さんがやる気ないからあたしもやる気なくしたの!』
「はぁ?」
何言ってんだとでも言いたそうな顔だ。
『てゆーか。
その後ろの人どなた?』
秋元さんの後ろにいた若い女の人があたしに会釈した。
「あぁ、お前のその地味な顔を華やかにしてもらうために呼んだ美容師だ。」