カップラーメンと君と俺
「へぇ~カワイイ字じゃん。」

佐助がニヤニヤしながらカードを見ていた。

「名前もクラスもなし。弁当箱も捨てていいとなると、マジ匿名希望さん?利一と何とかなろうとか、思ってないのかなぁ?利一君が、こんなに好きなのになぁ?」

「ば!バカいうな!すすす好きとか!違うし!こないだ会ったばっかだっつーの。そんな…!違うし…」

俺は声がだんだん小さくなっていった。違うと言いながら、そう、最近の俺は、確かに変なんだ。スーパーの子のことを何かにつけ思い出す。それを好きというのだろうか。この手の中の弁当を、とても大切なもののように感じるし、捨てていいと言う弁当箱も、なんだか捨てがたく感じている。

とりあえずカードは制服のポケットへ入れた。

「弁当、くわねぇの?それとも、カップ麺にしとく?」

佐助に尋ねられ、ロッカーの中のカップ麺たちを見つめた。そう。いつもなら、ここで朝飯に一杯食うところ。弁当、昼まで待つか?……いや、待てない!

「今食う。」

俺は荷物を置くと、弁当を持って、席に着いた。佐助が興味しんしんで覗き込む。



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