愛ノアイサツ
「実はね、僕はずっと昔から雪乃ちゃんのことを知っていたんだ。」
「え?」
雪乃が驚いた声を上げたが、僕はそのまま話し続けた。
「中学に入ったころ肺炎で入院して、病院の裏庭のベンチに座って楽譜を見ていたんだ。そこに小さな女の子かやってきて、風で飛んだ楽譜を僕に渡してくれた。それが雪乃だった。それからいつも君のことばかり考えていて、暇さえあれば雪乃の病室に行っていたんだ。でもある日、突然雪乃が転院して、結局僕はそれ以来君に会うことができなくなってしまった。」
雪乃は何も言わずに黙って僕の話を聞いていた。細い体が微かに震えている。
「でも偶然来たこの病院で君を見かけた。始めは信じられなかったけど、やっぱり君はあのときの女の子だった。」
「でも、私があの時会ったのは神崎・・・」
そうか、雪乃は僕の名前を覚えていたのか。
「僕の両親は僕が高校生のときに離婚したんだ。僕の旧姓は神崎稜。」
ゆっくりと押し付けていた雪乃の体が離され、涙をいっぱいためた瞳で見つめられた。
「城田さんが・・・あの時の稜お兄ちゃん・・・?」
「久しぶり。きれいになったね。」
僕がそう言って微笑むと、ポロポロときれいな雫が雪乃の真っ白な頬を滑った。
「稜お兄ちゃん・・・ずっと会いたかった・・・」
雪乃はそういって僕の胸に飛び込んできた。肩を震わせ嗚咽を漏らしながら泣いていた。僕はそんな雪乃の体をぎゅっと抱きしめ、今はじめて雪乃に再会できた気がした。
「え?」
雪乃が驚いた声を上げたが、僕はそのまま話し続けた。
「中学に入ったころ肺炎で入院して、病院の裏庭のベンチに座って楽譜を見ていたんだ。そこに小さな女の子かやってきて、風で飛んだ楽譜を僕に渡してくれた。それが雪乃だった。それからいつも君のことばかり考えていて、暇さえあれば雪乃の病室に行っていたんだ。でもある日、突然雪乃が転院して、結局僕はそれ以来君に会うことができなくなってしまった。」
雪乃は何も言わずに黙って僕の話を聞いていた。細い体が微かに震えている。
「でも偶然来たこの病院で君を見かけた。始めは信じられなかったけど、やっぱり君はあのときの女の子だった。」
「でも、私があの時会ったのは神崎・・・」
そうか、雪乃は僕の名前を覚えていたのか。
「僕の両親は僕が高校生のときに離婚したんだ。僕の旧姓は神崎稜。」
ゆっくりと押し付けていた雪乃の体が離され、涙をいっぱいためた瞳で見つめられた。
「城田さんが・・・あの時の稜お兄ちゃん・・・?」
「久しぶり。きれいになったね。」
僕がそう言って微笑むと、ポロポロときれいな雫が雪乃の真っ白な頬を滑った。
「稜お兄ちゃん・・・ずっと会いたかった・・・」
雪乃はそういって僕の胸に飛び込んできた。肩を震わせ嗚咽を漏らしながら泣いていた。僕はそんな雪乃の体をぎゅっと抱きしめ、今はじめて雪乃に再会できた気がした。