続きは、社長室で。2


今ならもう…、あんなにも弱い自分だった過去は笑い話でしかないけれど。



この頃の弱い私は毎日が不安で、心細くて、ポキンと簡単に手折れそうだった。



払拭されてもまた、新たな歪み(ひずみ)が形成されゆく怖さに負けて…。




そんな私では、かつてナイほどの荒波に敵う訳もなかったね・・・






「ん・・・?」


隙間から漏れてくる日差しによって、重い瞼に逆らいながら眼を開いていく。



ぼんやりと瞳が映し出す光景で、ようやくバチッと眼が覚めて飛び起きた。




「・・・っ!」


その瞬間ハラリとシーツが素肌から滑り落ちる感覚で、自身の状況を察知する。



露わになってしまった上半身を急いで隠すように、慌ててシーツを手繰り寄せた。



僅かにベッド上で動いただけの身体には、鈍い痛みがジンと走っていく…。




何となく覗いて見た胸元は、おびただしい数のシルシが散りばめられていた。



恥ずかしく思いながらも、嬉しさに包まれる行為の愛証の痕・・・




明け方近くまで拓海は、宣言通りに何度も飽きるコトなく上り詰めさせて。



睡魔の限界に差し掛かっている中でも、身体は否応無く反応して受け入れていた。



私の意識が飛びそうになる度に、降り注ぐキスが再び覚醒させる材料になって。




快楽の果てなんてナイと思うほど、濃密で狂おしい時間だった…――




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