捨て猫
「何で…ひとりで抱えこむの…?」
「…」
「そんな姿見たら、好きになっちゃったじゃん…」
「はっ…?」

「つらい時には誰かに相談しなよ。
溜め込んでないで吐きださなきゃだめだよ!
もっと早く言ってくれればよかったのに…」

あたしはごくりと唾を飲み込んで言った。

「あたしが隼人を守る。隼人のことが…好き」

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