スマイル〜最後の一瞬も〜
ザァ
ザァザァビシャ

「最悪・・・ハァ〜」

なんで雨ふんのよーーー
さっきまで、晴れてたのに


「せんせー!傘ある?」

「あぁ!車にあるよ!」

「なら!貸してよ!」

「ぅーん!」


よかったぁ!これで帰れるよ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
って、なんで車に取りにいかない?


「せんせい?傘は」

「ムリ!大雨だし!ぬれんじゃん!」

「あぁ!そうだよね………ってわたし帰れないじゃん!!」

「傘を忘れたのが悪い!もう少しで、やむだろ!多分・・・」

「多分って・・・ハァーア」

「ため息つくなよ!いいじゃん!こんな美男子と一緒なんだから♪」

「・・・・・・はいはい!そうだね!」

「だろー!」

「せんせって、せんせなのに、せんせじゃないよね!なんか、子供みたい」

「うるせーし!」

「ごめんごめん!・・・・ねぇ…せんせ?お空の雨って涙なのかな?」

「なんだ急に?でも!そうなのかもな・・・」

「なら、虹は笑顔だね!七色に輝いてるキラキラした笑顔!私が死んだら、虹になりたいなぁ〜」


「まだ早いだろ!死んだ時の話は(笑)
でも、虹は笑顔だな!」


「だよね…早いよね!(笑)」


「なあ!里崎」


「ん?」


「顔が暗いぞ・・・なんかあったか?」


ドキッ

「えっ…何にもないよ…」


「そうかあ?なんかあったら言えよ」


「うん…てか!せんせの真剣な顔似合わないよ!」


「うるせーし!俺は心配してんだぞ」


「わかってるよ…ごめんね(笑)」
< 2 / 90 >

この作品をシェア

pagetop