スマイル〜最後の一瞬も〜

やり場のない
悔しさで、どうにかなってしまいそうだった。


「でも、もう少し、あきらめないで
探してみよう!お父さん達、頑張るから」


「もし、見つからなかったら・・・・・
わたし死んじゃうの・・・」


「それは・・・」


死んじゃうよね…

だって、骨髄移植しなきゃ
白血病治んないもんね…





「ねぇ…なんで?わたしは、生まれてきたの・・・どうして?わたしの血液型は、Rh−AB型なの?どうして?白血病なの?」

涙も、出てこなかった

神様は、わたしに意地悪してるの・・・


「亜矢音・・・・・ごめんね…グズッ」

そう泣きながら言ってきた
お母さん


あの時、この事で
泣いてたんだ・・・


「泣きたいのは、わたしだよ…」

そう言って、病室から
飛び出した



「亜矢音ーまちなさい」

そう お父さん達の声を
無視して

全速力で走った・・・
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