Sin
「じゃ、今日は仕事休んで」

「バカ。寝てれば治るからさっさと行けよ」

シンは乱暴に言い、サラダを口に運んだ。

ジャックを仕事に行かせるため、無理に食べる。胃が拒否するのを無視してトーストを押し込む。

「なるべく早く帰って来るからな」

心配そうにジャックが出て行った。階段を下りる音が消えるのを確認する。

音が消えた瞬間、シンは洗面所に走った。吐いて、吐いて、吐いて。

『お前のせいであたしの幸せが逃げるんだ! お前なんか』

げほ、げほ。止まらない。誰か……!

『お前なんか死ねばいいのに』

「はぁ、はぁ……っ、」

シンは床に崩れ落ちた。息が苦しい。

ジャックに会って、やっと、やっと幸せになれたのに。

どうして、どうして今更こんな……!

『あんたなんか要らない』

何度も蘇る声を聞きたくなくて、シンは強く耳を塞いだ。


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