Sin
みんなからの質問で多かったのは、ジャックについてだった。

家で何をしてるのか。本当に恋人は居ないのか。隠してるんじゃないか。

寝言を言うのか。どんな部屋なのか。何か秘密の趣味を持ってるんじゃないか。

余り自分の事を話したくないシンにとって、みんながジャックの事を聞いてくれるのはありがたかった。ジャックは苦笑いしていたけれど。

「先生に直して欲しい癖ってある?」

大柄の男の子に聞かれ、シンは少し考え。

「すぐ泣くとこ、かな」

「えー、先生泣き虫なの?」

「見てみたい!」

楽しそうにはしゃぐ女の子達。ジャックはこら、とシンの頭を押さえた。

その困ったような笑顔はいつもの“先生”ではなく、“父親”だった。


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