Sin
二十人位居るだろうか。本当にいろんな子がいる。

大人しそうな子、元気いっぱいなお調子者、男の子、女の子、小さい子、大きい子。

ふと、一人の女の子と目が合う。目を反らそうとしたシンはあることに気がついた。

黒い髪をアップにし、水色のリボンを結んでいる彼女の首筋にある火傷の跡。

両手を前で握り、隣の子に何やら話している彼女をシンはじっと見つめた。

そういえば、みんな“訳あり”でここに住んでるってジャックが言ってた。

セイジの提案で、一人ずつ短い自己紹介をしていく。彼女が以前手紙をくれたナディアだと知って、なんだか余計に気になった。

みんな、辛い思いしてきたのかな。傷を負って、それでも頑張って、生きてきたのかな。

親近感、とでも言うのだろうか。

みんなの自己紹介を聞きながら、シンは緊張が解けていくのを感じた。


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