Sin
「さ、先に行くからね! 行くよミーミル!」

「え、待って、ミーミルは先生と、ちょっとナーちゃん離してよぅ!」

じたばた暴れるミーミルの手を掴んで引きずっていくナディアの怒っている様な後ろ姿を、シンはぽかんと口を開けて見送った。

「……俺、なんか怒らすような事言った?」

「いいや?」

だよな、とシンは首を傾げる。何なんだ、突然。

それとも、女の子って突然気分が変わるものなのかな。母さんも時々情緒不安定になってたし。

「……訳わかんない」

不満そうに口を尖らせる何も分かっていないシンの後ろで、事情を知っているセイジは小さく笑った。


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