Sin
ジャックが仕事から帰って来たのは、外がすっかり暗くなってからだった。

何が『夕方には帰る』だ。完璧に夜じゃないか。まあ、おかげで沢山眠れたけど。

シンはソファーの隅で膝を抱えたまま、大きな紙袋をおろすジャックを見ていた。

「買い出しに思ったより時間がかかってね。お腹空いたろ?」

別に。シンは口を開かず態度で答える。

最初から反応を期待していなかったのか、ジャックは返事が無い事をあまり気にしていないようだ。

「シンの服、買ってきたんだ。合わなかったら変えてくれるっていうから、合わせて見て」

灰色の瞳に攻撃的な色が現れる。冷ややかに笑い、シンは尋ねた。

「俺、そんなに高く売れるんだ?」


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