Sin
袋から服を取り出していたジャックの手が止まった。ふ、と鼻で笑いシンは続ける。

「やたら金かけてるけど、俺は一体幾らで売れるんだ? 俺一人であんたの年収くらい稼げんのか?」

ジャックは少し間を置き、シンの前に膝をついて目線を合わせた。

「何が言いたい?」

分かってるくせに。シンは口元だけで笑う。

「あんたが俺を“手なずける”理由を知りたいだけさ。幾らで売る気だ?」

ジャックはただ黙ってシンを見つめた。気まずいくらいまじまじと。

「俺を売り飛ばす気なんだろう?」

試すように問うシンから目を離し、ジャックは服を二枚広げて見せる。


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