Sin
朝まで壁にもたれたまま寝ていたジャックは、背中が痛くて目を覚ました。
あのまま眠ったのか。体があちこちギシギシいっている。歳だな。
いててと呟きながら立ち上がると、顔を洗っていたシンが振り返り、目が合った。
「おはよ」
シンはタオルに手を伸ばしながら言う。驚いて、ジャックは数回瞬きした。
「おはよ、ジャック」
夢、じゃない。ジャックは思わず大きな声で答える。
「おはよう、シン!!」
「……んなでかい声出さなくても聞こえるって」
「そ、そうだな」
くす、と。タオルに隠れてシンは笑った。
二人にとって、その日の朝食は今までの中で一番美味しく感じられた。