Sin
確かにアレクセイは肌の白さをからかわれたり、仲間外れにされたりしていた。

「生徒をきちんと指導出来ない先生に当たったなんて、あの子も可哀相な子です」

ジャックはぎゅ、と拳を握る。

「先生が来た事は伝えておきますから。お帰りください」

踵をかえす母親にジャックは言った。

「お願いです、せめて顔だけでも」

「しつこいわね! あの子は寝込んでるんですよ? お帰りください!」

帰れと言われるほど不安は強くなる。

「あまりしつこいと警察呼びますよ」

脅すように言う母親に頭を下げ、ジャックはアレクセイの家を出た。


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