偽装☆ROMANCE [中編]


「うわ!?なになに!?どしたの!?」


予想外の展開で、慌てる俺。


「なんでもないーっ…」


って、泣きながら言う綺良。
絶対嘘でしょ。


「何でもいいから言ってよ!ね?」


すると綺良は真っ赤な目をしてこう言った。



「私がわがままなだけなのっ…」



「は…?」



「私が断ったくせにっ…。暁名くんに会いたくて…ぐすっ」



そう言って、ますます地面に涙を落とす。



「でも暁名くんは…他の女の子と一緒に居てっ…」



「いや、あれはっ…」



タツが…



「暁名くんは誰が好きなの!?由良ちゃん?さっき一緒に居た子たち?…私は、もう由良ちゃんのフリしてないよ?」



何、言って…



「メールで…『楽しく過ごしてね』って…。私の用事は、楽しくなんかないよっ…」



そして、息を吸うと、大きな目に涙を溜めてこう言った。





「私は…暁名くんに会いたかったっ…!」





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