だから…惚れてるんだってば!! 俺と先生の恋愛事情
「子供じゃ…ないもぉ…グスッ」


どう見ても、子供だ…私。


「こんな所で泣かねぇだろ。大人の女は…。俺ん家帰ろ?」

学校では、絶対に見せないであろう優しい笑顔に、キュンときた。


「うん……。」


私は、大山君と手を繋いでアパートに帰った。


「ほら、タオル。」

クローゼットの中からタオルを取って、私の手に置いてくれた。


「有難う…。」


涙でグシャグシャになった顔を拭いていると、ゆっくり頭を撫でてくれて、少しずつ心が落ち着いてきた時、私は抱きしめられて

「ごめんな…?ひでぇ事言って。」


「ううん。ホントの事だから…無神経過ぎたよね…?私」



ギュッ



私をさっきより、きつく抱きしめてくれた時、私も大山君の背中を抱きしめていた。


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