私の王子様-社長【完】
「ただいま」
そう言って陽が帰ってきたのは夜11時。
もう起きていることに慣れた私は
この日も陽の帰りを待っていた。
「お帰り」
「あぁ…」
平然を装っているが
心の中はバクバクで
達也のことがあってか
それはいつもより早いものだった。
「今日もうまそうだな」
「当たり前でしょ!!」
ただ相変わらずの返事ですけどね。
「可愛げのない」
「結構」
ほらこうやって
嬉しいくせに意地をはるんだから。
心の中で涙を流す私。