私の王子様-社長【完】
重たい空気が私たち二人を包み込む。
「あの達也とかいうやつか?」
「うん」
もう男と答えた以上
隠し事はいっさいできない。
私は今回の経緯を素直に陽に話した。
「お前はそいつが好きなのか?」
「はっ?そんなわけないじゃん!」
そうだよ…
そんなわけない。
私が好きなのは
陽…
あなただけだよ?
「じゃあなんで行く?」
「だから断れなくて」
なんだか危ない空気になってきた。
陽の顔を見ると
眉間のシワは深くなる一方で
私はなんだか泣きたくなった。