私の王子様-社長【完】
「ごめん…やっぱり思い出せないや」
「いや思い出せないならいいんだ。それよりも…」
「…ん?」
なかなか続きを言わない陽の顔を見る。
その顔は本当に苦しそうで
見てる方がつらくなる。
「よ…ぅ…」
私はあまり力の入らない手を少しだけ動かし
近くにあった陽の手に触れた。
ビクッと陽の体が揺れ
それと同時に私の体が陽の腕に包まれた。
「っ…//」
突然の行動に頭がついていかない。
いったい陽はどうしてしまったのだろう?
何も言わず私をずっと抱きしめたままで
どこか怖かった。