私の王子様-社長【完】





そして陽はもう一度口を開く。




『俺のこと嫌い?』




“嫌い”




そう聞かれ戸惑う私。


さっきまでの私なら嫌いって言えたけど…


あんな優しく抱きしめてもらった後。


今の私には嫌いという選択肢はなかった。




「き、嫌いじゃないけど…」


「じゃあ、好き?」


「す、好きなわけないでしょ!」




私が陽を好き?


そんなことあるはずがない。


というか、そんなことあってはいけない…



でも、はっきり言って今の私には陽を好きにならないという自信はなかった。


ちょっと優しくされただけで私の心は揺らいでいる。


私って意外と単純なのかもしれない…







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