1/2 〜危険なベターハーフ〜


桜井の名前をうわごとで
囁くように呼ぶ美羽ちゃんが、
そっと空に指を伸ばした。



あの腕の中に入りたい。



桜井だけが赦された、
美羽ちゃんの腕に包まれたい。

そしたらきっと
ちぃの顔なんか忘れる。

忘れられるかもしれない。



美羽ちゃんの指に
手を伸ばした。



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