1/2 〜危険なベターハーフ〜
飯とかどうでも良くなった。
オムライスを見れば、
二人でひとつを食べていた。
おそらく、ほとんど彼女は口にしていないだろう。
「紗雪ちゃん、ちょっと借りる」
彼女の手首を掴み、
強引に社外に出た。
美羽ちゃんは何も言わずに、
黙って手首を掴まれたまま、
営業車の助手席に詰め込まれた。
「あ…浅野さ…」
か弱い声色で、俺の視線を捕まえようと試みているようだった。
そんな視線が俺の心を駆り立てているとも知らないで。
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