1/2 〜危険なベターハーフ〜
絞り出すような涙声で、
千早はゆっくり話し始めた。
「…浅野さんを見かけたことがあったの…」
運転中に女性と歩く、
見慣れた背中を見つけた。
見間違うことなく、
俺とちぃの姿だった。
「美羽が浅野さんの彼女じゃないってことは…、紗雪からも聞いていたの。嘘をつくような二人じゃない…」
「彼女に近付いたのか?」
声がいつの間にか、
やり場のない怒りで震えていた。
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