1/2 〜危険なベターハーフ〜


もう一度は、
アパートの前で。

あなたを待っている時に。

足音でもわかる。


階段を上る紘ちゃんのリズム。



待ちきれなくて、
声をかけようと口を開いた瞬間。



「浅野さんっ?」


綺麗なハープのような、
澄んだソプラノボイス。

弾かれるように、
紘ちゃんが足音を止めた。



「美羽ちゃん?」



.
< 211 / 385 >

この作品をシェア

pagetop