1/2 〜危険なベターハーフ〜
「あぁ…」
振り向かずにコーヒーを待っていると、ちょこちょこ駆け回って顔を覗き込んできた。
「身体の具合はもういいんですか?」
「あぁ」
何も話したくない。
特に話す必要もない。
千早は他の課の事務で
俺には何も関わりがない。
千早がやたらと俺にくっついてきているのは、他の奴らも知っている。
余計に面倒臭い。
それを知っているか
知らない振りをしているか
どうでもいい話だが
離れる様子は全くない。
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