世界の説明書
 「私の人生はずっと終わっていたよ。この3日間だけだ、生まれて初めて生きていると実感し、自分を自由に出来たのは。そう、この3日間だけ。それに、お前の父親もここには来ない。なぜなら、私が来なくさせたからだ。」

 「おまえ、親父に何をした。 そうか、分ったぞ、親父が振った女に頼まれたんだろう。あの、朝から親父に隠れて酒飲んでいた女だろ。そうだろ、あいつ、俺の事もさんざん殴りやがったしな、あんな女は死んだほうがいい。おんな阿婆擦れに惚れてんだろう。なあ、おっさん。」


「私は誰の為にも動かない。自分の為だけにしか、絶対に動かない。そう決めたのだ。誰にも媚びず、気を使わず、無視される事なく、自分の欲求は全て、満足いくまでやってのける。それが私という人間だよ。」

「は、ガキ相手に目隠しして、縛り上げてなきゃ何も出来ない腰抜けが。だせえな、おっさんは、正々堂々とやって勝てねえからってさ。卑怯だ。最悪だ。死んで当然の奴だね。」

 「、、、、、、、、、、死んで、、、、、 当然、、、、か。  確かに、、私はもうすぐしたら死ななければならない。それは、私が決めた事。何者にも、この命を奪わせはしない。私が全てを管理するのだ。」

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