世界の説明書
震える手足を必死に止めようと全身に力を入れるが、震えは余計に大きくなるばかりだった。何故、自分はこの青年に懺悔したがっているのだろうか。やはり彼は天使なのか。つい最近の出来事が彼の頭の中で思い描かれる。この青年に支配される事を望み、世界で一番安心する場所に出会ったあの瞬間の事を。あんなおぞましい事が幸福に変わったあの頃の生活。何も楽しみも、目的もなかった、ただ生きているだけの生活。いや、自分は間違っていない。あのまま静かに誰にも迷惑をかけずに終われたはずの一生がこんなになったのは、こいつのせいだ。こいつが自分の怒りの情熱に点火した。だから、自分は、、だから、、、なんで、こいつのせいなんだ、、、、、人を殺したのも自分、路上を選んだのも自分、、こいつにさんざん言われたから、だから、、、 だからなんだ、、だから自分は人を殺したのか、、激情を押さえられずに、オサエル、自分をオサエル、おさえられない、オサエタクナイ、もっと自由に、ジユウ、、モウオシマイダ、モウモドレハ シナイ、、今から戻れるわけが無い、場所がない、誰もいない。