世界の説明書
 私の居場所は私がキメル。お前がキメルのではない。ここはお前の居場所であって、私のではない。お前はここで終わり。私は始まる。『大丈夫だ』。もう誰も死なない。私は殺さない。私は罪を犯した。たくさんの人間を殺した。罪も無い、静かに暮らしていた人間をだ。自分の生活のにみ興味を示し、世界の事なんてこれっぽちも考えない、小さな、愚かな人間共をだ。私が斧を振り下ろす時、皆、泣きそうな顔で呆然としていた。私を初めて見た人間の目は恐怖に染まっていた。私を恐れ、神のように、皆許しを請うた。しかし、私は許さなかった。許す理由が見つからなかった。だから、私は、彼らの頭を砕き、首を裂き、顔を割った。不幸は突然やってくるものだという事を、幸せボケした人間に教えてやったのだ。私が教訓となり、人類は己の力のはかなさを悔やまなければならない。他人から甘い汁をすう事と、自分が損をしない事のみに考えて生きている女達、腕力が権力に媚て、権力出来レースの出生に自動付帯されている社会のの中でしか雄たけびを上げられない男共。下らない世界だな。下らない。私は生まれた時から、何も無かった。金も、地位も、名誉も、機会も、人並みの容姿すらだ。普通でいる事が出来ないと、勝手に見た目で判断され、阻害され、無視されてきた。もう私に彼等と仲良くするのは無理だ。完璧なる決別しか、この世界には残されていない。こっちが歩み寄れば、相手は嫌悪し、離れていく。こちらから距離をとれば、相手は、汚いと罵りの言葉を掲げながら、私を殴りつけた。こんな私に一体、彼らは何を望んでいると思う。それは、死だ。おまえは昔私に。はっきりと{死んでくれないか}と頼んだ事があっただろう。あの時、私はこの世界の全てを理解した。お前や、彼等が、いつまでたっても私と上手く歩んでいけないのは、彼等が私に、死を求めていたからだ。無関心なんかではない、無視をしているだけだと思っていたが、そうではなかった、死んでもらいたがっていたのだ。それは、上手く、共に歩めるはずも無い。一方は相手を殺そうとしていて、もう一方は相手を大切にしようとしている。
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